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スマホパパ、子どもが転んで「ママ、どうしたらいい?」

先日、公園の横の道を自転車で通りかかった時、2歳くらいの男の子が滑り台の着地と共に、でんぐり返しの様に頭からゴーンと地面に打ち付けてしまった。

「うわあーん!」

「うわっ、痛いっ!かわいそうに!」

何かあったら協力しようと自転車を止めて、一瞬見守ったが、我が目を疑った…。

一緒にいたその子のパパらしき30代位の男性、すぐさま子どもを抱きあげるのかと思ったら、子どもが地面に倒れて泣いたまま、自分のズボンのポケットに手を伸ばした。

「まさかっ…!」

予感は的中。

ズボンからスマホを取り出し、

「ママ、どうしたらいい?」

「うん、そう…転んで、今泣いてる。」

『えぇ〜〜っ!いやいやっっっ!そこは、抱きおこして「痛かったね!」でしょ!で、すぐさま傷を見てあげてっ!』

私は心の中で思わず叫んだ。

ほんの1〜2分の出来事だったと思うが、私はそのまま、かなり呆れた気持ちで立ち止まって見入ってしまった。

後から事情聴取をしたわけではないので、ひょっとしたら、私が思った状況ではなかったのかもしれない。でも、長年の親としての経験から判断するにたぶん額面通りの状況だったと思う。

情景反射でスマホに手が伸びる。

いやぁ〜、がっかりびっくりな出来事だった。

子育ては金銭的にも体力的にも、一人は大変。やはり夫婦でやるのがベストだと思う。

しかし、夫婦で足並みを揃えるのは大変なことだ。子育ての理想や、判断基準を共有するだけでなく、それぞれがそれを実践できるだけの知識と経験が必要だと強く感じる。

今回のことはこのパパらしき男性にとっても、経験値を上げる大事な事件だったに違いない。ぜひとも子供の成長とともに、親として、人間として共に成長していって欲しいと願っている。

と、頭では冷静に思うが、感情的には…、やっぱり、

『スマホパパ!スマホを置いて、その両目で子どもを見てね!!

その手で子どもを抱いてね!!

この目の前の、この姿の子どもとは二度と会えないのだから、ねっ!』

と叫びたい!

画像はイメージです。

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