“すべてのゲストがVIP”で自己肯定感を高める育児
- SmileCourage 野村 綾
- 2017年5月18日
- 読了時間: 3分
我が家の子どもは3人。
自分自身が3姉妹だったこともあるが、
「3人兄弟だと、1対1でケンカが起きても、
必ず1人は当事者でない人ができる。
ゆえに日常的に客観性を養え、兄弟間で“社会性”が勝手に育つ。」
という事を何かで勉強して、
どんなに家計が大変でも、子どもは3人産もうと決めていた。
しかし、いざ3人産まれてみると、
玉2個の“お手玉” と、
3つ以上を投げ、受け止める“ジャグリング”とではまるで違う作業だということがわかった。
でも、ディズニーで学んだ考え方のおかげで、
3人の子どもそれぞれに、
「あなたが一番なんだよ」
という事を味あわせる育児ができた。

その方法。
例えばこんな事。
我が家は、家族計画で少しフライングしたので、
第3子が産まれて間もない頃、第2子はまだ1歳5ヶ月だった。
ようやく卒乳して、
喃語が少し日本語になってきたなぁという、まさにかわいい盛りのころ。
そんな第2子に、
第3子が産まれたからといって、
「あなたはお姉さんなんだから、多少の事はガマンしなさいね。」
なんて言う事はとてもじゃないけどかわいそうだし、
そもそも理解できないだろうと思った。
そこで、私がとった行動。
それは、ディズニーで学んだ
「すべてのゲストがVIP」という考え方。
産まれたてホヤホヤで、3時間おきの授乳。
お腹が空けば泣く。オムツが濡れれば泣く。
そんな時、本来なら、
「あー、どーちたのー?」
と行くところ、「すべてのゲストがVIP」を実践するためにそこはグッと堪える。
初めのうちは泣く新生児に対してなんとも思っていないような第2子だったが、
何回かするうち、
「ママ、“あーた”泣いてるよ。」
と自分で気づいて、私に異変を報告してくれるようになったのだ。(“あーた”→ 第3子の名前をまだ言えなかった。)
そこでさらに、私が女優になり、
「あーホントだね!
よく気がついてくれたね。教えてくれてありがとう!」
と笑顔でお礼を言う。
すると、第2子は大好きなママに褒めてもらって嬉しい!と笑顔になる。
そして次にまた泣いても、
“赤ちゃんが泣く=嫌なこと。寂しいこと。” ではないので、
また進んで教えてくれるようになったのだ。
もちろん乳児の第3子にしてみれば少しかわいそうに感じる部分はあるのだが、
そもそも赤ちゃんは泣くものだし、
近くにいれば、危険なことが起こって泣いているわけではないことはすぐわかるので、
そこはちょっとがんばってもらう。
それよりは、ほんの数十秒気づかないふりをするだけで、
兄弟たちが育児に参加し、当事者意識を持って関わってくれるのなら
第三子にとっても、その方が長く人生幸せに生きていけるのだ。(親は先に死んじゃうからね。)
そんな毎日を送るうち、
小さいながらに年上の者としての自覚が生まれたのか、
ある日、まだ2歳にもならない第2子だったが、
「“いっか”は、あかちゃんおねえちゃん。」→(自分の名前もまだはっきり言えない位なのに。)
と私に嬉しそうに言ってきた。
その健気さ、愛おしいさったら、それはもう今でも忘れられない。
オムツまみれの育児中は思ってもみなかったが、
「すべてのゲストがVIP」というディズニーの哲学を育児で実践できたおかげで、
自己肯定感の高い、明るい人間に育ちつつあるのは本当に幸せなことだと思う。

《長男の成人の記念写真で跳ぶ3兄弟》




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